令和3年度 天竜川下市田・伴野地区護岸修繕工事

工 事 名:令和3年度 天竜川下市田・伴野地区護岸修繕工事
工事場所:長野県下伊那郡高森町下市田地先~長野県下伊那郡豊丘村伴野地先
工  期:令和3年7月1日~令和4年2月28日
工事内容:工事延長L=200m、河川土工 1式、護岸基礎工 1式、法覆護岸工 1式、
     根固工 1式、仮設工 1式
発 注 者:国土交通省中部地方整備局天竜川上流河川事務所
 
 今回この工事を担当します現場代理人の森本聖大と監理技術者の小池昂史です。よろしくお願いいたします。
 この工事は、台風や大雨による河川の増水から堤防を守ることを目的とした護岸工事になります。
工事ではICT施工「ドローンによる起工測量、三次元設計データ作成、ICT建機による施工」等を行い、工事現場をより早く、より安全に施工しするよう努めていきます。また当現場では週休2日制を取り入れ、安心して働くことができる現場環境にしたいと思っております。
 工事施工箇所が高森町下市田と豊丘村伴野の二か所となり、近隣の皆様には資材搬入や生コン車、残土搬出などで大型車両の通行や騒音等、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、細心の注意を払いながら進めてまいりますので、何卒ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 本工事ではICT機能のない従来型建機にICTキットを後付けすることで、ICT建機と同程度*1の3Dマシンガイダンスやペイロード機能などのICT機能が利用可能となるシステムを導入しています。設計図面に即した作業ガイダンスにより、丁張作業を削減し、建機外の手元の作業員が不要になります。また高精度の位置情報把握により、ガイダンスの精度をつねに維持するため、経験が浅かったり、ICT建機の操作に不慣れなオペレーターであっても、3Dでカンタンに施工が可能となります。またペイロード機能により、油圧ショベルのバケットで、積込む土の重量を測定できます。作業員がダンプへの積込量を正確に把握できるため、ダンプの最大積載量に合わせて土を積込み、過積載を防ぐこともできます。建機の効率化により、これまでよりも大幅に納期を短縮させながら、安全性・品質の向上が可能になります。日本の土木・建設現場で稼働する建機のほとんどが従来型建機であり、これらのIoT化を促進することで、施工のデジタルトランスフォーメーションによる「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」の早期実現に貢献しています。
*1 国土交通省i-ConstructionのICT活用工事におけるICT建機に必要とされる機能

2021年7月24日