令和3年度 三遠南信小嵐南道路建設工事 しゅん工

工 事 名 :令和3年度 三遠南信小嵐南道路建設工事
工事場所:長野県飯田市八重河内地先
工  期:令和4年4月15日~令和5年2月28日
工事内容:工事延長L=200m道路改良一式(道路土工一式 地盤改良工一式 擁壁工一式
     排水構造物工一式 道路付属施設工一式)
発 注 者 :中部地方整備局 飯田国道事務所
 
 令和4年4月から進めてまいりました工事が、令和5年2月28日をもちまして、無事故無災害にて無事竣工する事が出来ました。工事期間中、地域住民の皆様には多大なるご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございました。心より感謝、御礼申し上げます。
 今回の工事は、補強土壁(ジオテキスタイル)にて本線路体を盛土しました。ジオテキスタイルとは、織布のように透水性のある繊維を材料としたシート類を言い、このシートを補強材として盛土を行います。盛土材としてトンネル掘削時の発生土(ズリ)を用いますが、粒度にバラつきがあり大きな岩を選り分けるのに苦労しました。
 工事場所である八重河内此田地区は、古くから地滑り活動を繰り返しており、昭和51年に地すべり防止区域に指定され、地すべり対策が昭和63年に国の直轄事業になっています。地すべりを防止するため、地下水位を下げる目的で集水井工、横ボーリング工が行われており、当現場内に2箇所の横ボーリングが施工されています。この横ボーリングから抜かれる水は定期的に水量を観測しており、観測のための管理抗を設置しました。この管理抗は盛土の工程を維持する妨げとなりました。
 本工事は、国土交通省が提唱するi-Constructionに基づき、ICTの全面的活用を図るため、受注者の提案・希望により起工測量、設計図書の照査、施工、出来形管理、検査及び工事完成図や施工管理の記録及び関係書類について、3次元データを活用するICT活用工事です。対象工種については、マシンガイダンスバックホウ(3次元データが運転席のモニターに表示され、データに従い操作を行う)をメインに盛土敷均し、法面整形を行いました。マシンガイダンスバックホウは人工衛星のよる位置計測が必要です、位置計測には一定数の人工衛星からの電波を受信する必要がありますが、現場は狭谷に位置しており空の広がりが少なく、位置計測に時間を要する場面もありました。
 
 

2023年3月14日