令和5年度 天竜川山吹地区築堤護岸工事

工 事 名 :令和5年度 天竜川山吹地区築堤護岸工事
工事場所:長野県下伊那郡高森町山吹地先
工  期:令和5年7月1日~令和6年3月29日
工事内容:河川土工・護岸基礎工・法覆護岸工・根固め工・水制工・構造物撤去工・仮設工
発 注 者 :国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所
 
今回この工事を担当します現場代理人の小池昂史です。よろしくお願いいたします。 
 今回は、高森町山吹で天竜川の護岸工事をさせていただく事となりました。護岸工事と聞いても良く分からないという方もいると思われますので簡単に説明させていただきます。護岸とは、河川の流れる水の勢いによって河床が削られ、それによって堤防が壊れ、水が町へあふれて被害が出てしまう事を防ぐ為のものです。工事に伴い、生コン車やダンプ等の大型車両の出入りによって通行や騒音等のご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、近隣の皆様には安心して応援していただけるような現場を目指してまいりますので、何卒ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 
 この工事では、ICT施工「ドローンによる起工測量、3次元設計データの作成、ICT建機による施工等」を取り入れており、より安全かつ効率的な施工に努めております。ドローンによる起工測量は、従来法の地上での測量に比べ、測量できる範囲が格段に広く一度で施工範囲全体を測量できるため、工期短縮とコスト削減を図ることができます。3次元設計データを作成することによって、設計段階から構造物を3次元データ化することで、施工の手順や進捗、完成形をイメージしやすくなり、作業員だけでなく関係者との情報の共有を容易にし、内容理解の迅速化を図ることができます。また、従来型建機にICTキットを後付けすることで、ICT建機と同程度の3Dマシンガイダンス機能を利用することができるため、設計図面に即したガイダンスにより、従来では丁張が必要であった場面でも不要となり、工期の短縮とコスト削減を図ることができます。
 
このように、当現場ではICTと呼ばれる技術を数多く取り入れている工事であり、これからも更に新たな技術を率先して取り入れていくことによって、施工現場の安全性・品質の向上と施工効率及び経済効果に加え、地域住民が安心して暮らしていただけるような町づくりを目指してまいります。

2023年7月18日